第3章 スワップポイントに釣られてトルコリラを買った日
トルコリラを買った悪夢の日
それは去年のお話。
当時私は仮想通貨をしていました。
その時の仮想通貨は盛りに盛り上がっており、お祭り状態でした。
FXは長期投資に切り替えていたので、ほとんど触っていなかったと思います。
時々スキャルピングするくらいだったかな。
そんな時、ふとトルコリラの広告が目に入りました。
これが悪夢の始まりでした……。
高金利通貨の罠
そこそこのお小遣いが寝ているだけで入ってくる!
夢のようなお話ですよね。
FXは長年やってきていたのですが、高金利通貨に対しては初心者でした。
なので、ネットサーフィンをして様々なブログを巡回して
自分なりに検証した上で、投資するかどうかを考証しました。
当時の私はそこでちゃんと調べた気になっていたのです。
ここに罠がありました。
ブログの内容は極端なものが多かった
色々調べた上で分かったのですが、ブログ内容は二つに分かれていました。
一つは過去に大負けしたブログです。
トルコリラは常に下がり続けているので、勝っている人がほぼ存在しない通貨です。
大体の人がレバレッジ5倍以上で運用しており
急落によりロスカットされていました。
もう一つは比較的新しいブログが多く、運用を始めて2年以内のブログが多めでした。
トルコリラに対して良いところばかりを上げていて、
特に複利運用として書かれているブログが、当時はとても魅力的に見えたのです。
トルコリラで複利運用
複利とは. 利子にもまた利子をつけることです。
例えば、1000万円でトルコリラを運用したとします。
当時は金利12%くらいだったので、1年で1120万円になるわけです。
この1120万円をまた投資することで2年目は1254,4万円になります。
3年目は1404万円に、4年目は1572万円にとだんだん増やしていけるわけです。
これを続けることで10年後、20年後には金利だけで暮らしていけるように
なるわけですね。
偉大な投資家も資産を複利のように増やしているので
複利はお金持ちのルーツとも言われています。
この考え自体は正しいと思いますが、これをトルコリラでしようとしたのが
間違いでした。
当時の私は、トルコの良いところばかりを探していたように感じます。
人間とは、自分の見たいものしか見ない傾向があるようです。
人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。
多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。
ユリウス・カエサル
例えると、常に新しい本が発売されていますが、貴方が手に取る本は
一生の内に限られているのだとか。
興味のない本は、手に取ることすらしませんからね。
トルコリラは今も運用中です
色々悪く書きましたが、トルコリラは今も運用中です。
レバレッジ2倍で運用しているので、8月の急落に何とか持ちこたえましたが、
これからどうなるかは私も分かりません。
ある程度損切りしたので12円まで耐えれます。
ですが、赤字を取り戻すまで今の水準でも3年掛かるので、
トルコにはがんばってもらいたいですね。
トルコリラは投資すべきか
トルコはこれからも成長していく国だと今でも思っています。
グラフ(GDP)を見て頂ければ分かると思いますが、近年特に成長しています。
失業率は少し高い水準ですが、人口も着実と増えており
若年層が多いです。
ローザンヌ条約の期限も2023年に切れますし、これからの経済成長が楽しみです。
懸念としては、やはりインフレ率と近隣国とのいざこざでしょうか。
まだ色々と問題はありますが、この二つの問題が無くなれば
間違いなく投資対象に入れてもいいと思います。
結論としては、現在は様子見が一番いいのではないでしょうか。